2011年5月6日金曜日

【0504】未来の地震対策に向けて

本日も村松研は6人での参加で、一昨日、昨日に引き続き、岩切地区にて調査を実施しました。
岩切地区は、仙台市の北東部に位置する宮城野区のなかでも北部に位置し、地域の中央を七北田川が流れています。一昨日、昨日と調査したのは仙台バイパス沿いの地域で、土地に起伏があり、造成された土地の地盤が崩れて建物にも被害が及んでいるような住宅が多く見られました。一方、本日調査したのは、拠点である宮城野区役所からみると、七北田川を超えてレンタカーで15分から20分程度、JR東北本線岩切駅近くの地域です。この地区は平坦で、ほとんど被害が見られないような建物と、大きな被害があり既に取り壊してしまったものが入り混じっているような状況です。なかには、1978年の宮城県沖地震の災害を覚えていらっしゃる住民の方もいらっしゃり、その方によると今回の地震の揺れは宮城県沖と同様であったとのことです。
その日の夜に目黒研究室の沼田先生からもご指摘いただいたのですが、今回のような地震が発生した際に、過去の地震被害の経験を生かすことができよう分かりやすい形で提示することは、歴史を研究するものができることの一つなのかもしれません。また、今回の地震被害も、未来の地震対策に生かすためにも、被害認定調査による現況把握を正確に行うことが重要だと考えます。(岡村)

1 件のコメント:

  1. 何か歴史研究の役割にほのかな光が見えてきたようですね。最後まで気を抜かずに完遂してください。m

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