こういった調査に学生や学会のサポートが入ること、従来は申請のあった物件だけを被害認定していたところを全棟調査という形でしらみつぶしに見ていくことなどは、特殊な事例だそうです。今回の調査の緊急性が伺えました。
調査そのものは最初は戸惑いがあって、どの場所を見ればいいか分からないという感じでした。やはり事前に行ったシミュレート通りにはいきません。例えば日本の家屋は屋根が目立つため、瓦にダメージがあると一見して被害が大きいように思いますが、よくよく見ると建物そのものには影響が無いようなこともあります。加えて地図上の物件が実際には取り壊されていたりと、(震災前のことかもしれませんが)思うように進みませんでした。
そんな中で一つ思うことは初日のブログにも書いたように、地域に根差したものが残っている様子はいくつかあったということです。これを具体的にどうするのか は分かりませんが、このような未曾有の震災に対して村松研究室として、あるいは建築史という立場から関わるきっかけになるのではないかと思いました。 (金指)
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